2005年8月16日11時46分
宮城県沖地震
名前 宮城県沖地震
日時 2005年8月16日11時46分
震源 宮城県沖
緯度 北緯38.15度
経度 東経142.28度
規模 M7.2
深さ 42km
出典 [1]
2005年8月16日11時46分 宮城県沖の地震の震度分布。気象庁による。
概要
詳細
2005年8月16日11時46分、宮城県沖(北緯38度09.0分、東経142度16.7分)の深さ42kmを震源とするM7.2の地震が発生した。発震機構は西北西-東南東方向に圧力軸を持つ逆断層型で、太平洋プレートと陸のプレートの境界で発生したと考えられている。
震度6弱を宮城県川崎町で観測したほか、仙台市・石巻市・栗原市・名取市、岩手県藤沢町、福島県相馬市・新地町などで震度5強を観測し、北海道から四国地方の一部までの広い範囲で震度1以上を観測した。震度6弱を記録した川崎町前川は震央距離が約143kmと遠かったが、最大加速度は3成分合成で1126galに達している。
11時50分に宮城県沿岸へ津波注意報が発表され(13時15分解除)、石巻市鮎川で13cmなど東北地方の太平洋沿岸で微弱な津波が観測された。
被害は、仙台市泉区の屋内プール「スポパーク松森」で天井パネルがほぼ全面にわたって落下するなどし、宮城県で負傷者75名(重傷7、軽傷68)・住家一部破損333棟、岩手県で負傷者10名、福島県で負傷者5名・住家一部破損554棟、埼玉県で家屋全壊1棟・軽傷者4名が報告された(8月31日時点の各県調べ)。仙台市泉区や亘理町では液状化も確認されている。
宮城県沖は繰り返しM7クラスの地震が発生してきた海域で、当時、地震調査委員会は今後30年以内に99%の確率でM7.5〜8.0前後の宮城県沖地震が発生すると評価していた。前回の1978年宮城県沖地震(M7.4)から27年が経過しており、この地震が想定されていた宮城県沖地震にあたるかが注目された。翌8月17日の地震調査委員会は「今回の地震は宮城県沖地震の想定震源域の一部が破壊したものの、地震の規模が小さいこと、及び余震分布や地震波から推定された破壊領域が想定震源域全体に及んでいないことから、地震調査委員会が想定している宮城県沖地震ではないと考えられる」と評価した。
その後の研究により、2005年の破壊域は1978年宮城県沖地震の震源域の南東部に対応し、北側・西側のアスペリティは破壊されずに残ったと考えられるようになった。この残された領域は、2011年東北地方太平洋沖地震(M9.0)の際にすべったと推定されている。
地震活動は本震-余震型で推移し、最大余震は16日11時52分のM4.6(最大震度2)で、余震活動は比較的低調だった。なお、気象庁による命名は行われておらず、宮城県は「8.16宮城地震」と呼称している。[2][3][4][5][6][7]
周辺で起きた過去の地震
参考文献
2.仙台管区気象台(2005):災害時自然現象報告書 2005年第1号「平成17年8月16日の宮城県沖の地震」(東北技術だより Vol.22 別冊)
3.地震調査研究推進本部地震調査委員会(2005):2005年8月の地震活動の評価
5.Yaginuma, T. et al. (2006): Coseismic slip distribution of the 2005 off Miyagi earthquake (M7.2) estimated by inversion of teleseismic and regional seismograms. Earth Planets Space, 58, 1549–1554.